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清志郎さん

POSTED BY: カワニシ

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キヨシローさんが亡くなりました。

いろんなメディアで、いろんな方々が、いろんな思いを語られてますね。
もちろんメディアでなくとも、たくさんのキヨシローさんファンが、
死を悼み、悲しんでいることと思います。

僕も子どもの頃からRCサクセションの曲を聴き、
キヨシローさんに憧れたいちファンでした。

そのキヨシローさんにいちどだけ、ちゃんとお会いできたときのことを思い出します。
バイシクルナビの2004年冬号の表紙写真に出演いただいたときのことです。

撮影したのは六本木にあるスタジオでした。

僕らがスタジオで到着を待っていると、先に事務所の方がみえて
「本人は自転車で来ます」
とのことでした。

やがてキヨシローさんが赤と黒のサイクルジャージを来て、
オレンジ色の愛車にまたがり、「本当に」自転車でスタジオにやってきました。

あまりに「すっと」キヨシローさんはやってきたので、僕らは戸惑ったほど。

でもその格好があまりにカッコよかったので、
僕らは撮影用に用意していたウェアは使わず、
キヨシローさんが着てきたサイクルウェアの上下で、
そのまま撮影させてもらいたいとお願いしました。

キヨシローさんは「あ、そう」と応えて、メイクルームに入ると、
自分自身でメークとヘアスタイリングをして、
スタジオに降りてきました。
時間にして15分ぐらい、だったかな?

現れたキヨシローさんは、ステージで見る“あの”キヨシロー! でした。

僕らは興奮しつつ、カメラの前で自転車にまたがるキヨシローさんを見ていました。
カッコよかったなぁ。

カメラマンが、「楽器を弾いてもらえませんか」とお願いすると、

用意されていた8弦のウクレレを抱え、ポロン、ポロンと奏でてくれた。

「デイドリーム・ビリーバー」のイントロ!

その瞬間、ぞぞっと鳥肌が立ったのを覚えています。

撮影の後、そのままスタジオでインタビュー。

自転車に乗り始めるきっかけとなった、山形で起きた雪崩の話
ロードバイクを買っていきなり鹿児島まで走って行ったこと
愛車のオレンジ色が自分のギターアンプと同じ色だということ

そして最後に、
自転車に乗ることで人間本来の「力」を取り戻したいと思った、
乗るようになって体力の「退化」は止まったかな………と。

仕事柄、いろんな人に話を聞く機会があるけれど、
偉そうにするでもなく、特別気を使うでもなく、
初めて話す相手に対しても率直に、フラットに、飾り気なく話すキヨシローさんは、
やっぱりスゴい人で、素敵な人で、
そしてこの人と会ったら誰もがファンになってしまうだろうな………と思った。

撮影を終えたキヨシローさんは、メイクを落とすと、
ふたたびヘルメットとサングラスを着けて(ド派手なサイクリストスタイル!)

「じゃあ!」

と、夜の六本木の街へ走り出して行ったのでした。

キヨシローさん、おつかれさまです!

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