暗い空気の中の明るい光、自転車!

今日は3月21日、あの東北関東大震災から10日が経ちました。長い10日間でしたね……。現時点ではいまだに地震と津波の被害の全体像もまだわかっておらず、福島第一原発も危機的な状態が続いています。

しかし、やっぱり自転車に注目が集まりましたね! 東京都心では自転車に乗る人の姿が急増しています。私が住んでいるマンションの駐輪場でも、地震後数日目には、埃でまっ茶色になっていた自転車を磨いたりタイヤに空気を入れたりする住人さんが数人いらっしゃいました。

あまりにも残念な機会ではありますが、暗い空気の中で自転車が街や人に一筋の明るさをもたらすことができているのを見ることは、自転車の可能性を考えてきたひとりとして勇気が出ることです。

ちょうど、土曜日に発売になった『バイシクルナビ 』の私のコラム「エシカル・ライフで行こう!」では、今回は自転車で引っ張るトレーラーをご紹介しました。

TOPEAKのジャーニー トレイラー アンド ドライバッグ(マルイ ¥49,350)は、65.3リットルの防水バッグがついた1輪タイプのトレーラー。試みに158cm長のスキーを突っ込んでみましたが、これはちょっとはみ出すぎです。大きさの参考にということでお願いします。http://topeak.jp

TOPEAKのジャーニー トレイラー アンド ドライバッグ(マルイ ¥49,350)は、65.3リットルの防水バッグがついた1輪タイプのトレーラー。試みに158cm長のスキーを突っ込んでみましたが、これはちょっとはみ出すぎです。大きさの参考にということでお願いします。http://topeak.jp



詳しくは本誌コラムをご覧いただきたいのですが、これは個人的にもものすごく気に入りました。背負うわけにはとてもいかないようなかなりの大荷物もラクラク。「ジャーニー(旅)」という商品名の通り、長期間の自転車旅行などにぴったりだと思います。

走る姿はこんな感じ。トレーラーが空っぽのときはひっぱっていることを忘れてしまうほど走りは軽快。トレーラーに1ヶ所ジョイントがあるので、内輪差もほとんどなし。いつも引っ張っていてもいいかもと思えるほどでした。

走る姿はこんな感じ。トレーラーが空っぽのときはひっぱっていることを忘れてしまうほど走りは軽快。トレーラーに1ヶ所ジョイントがあるので、内輪差もほとんどなし。いつも引っ張っていてもいいかもと思えるほどでした。



そこで思うのは、燃料不足で支援物資が末端まで届いていないという被災地のことです。こういう自転車とトレーラーがたくさんあれば、どれほど役に立つことか。

いわずもがな、東京でだってこういうトレーラーを持っていれば、ガソリンがなくても買い物に行けます。自転車は移動の自給自足ですが、モノを運ぶ力も自給自足。生きる力が高まるような気がします。

まだまだ震災も原発事故、停電なども予断を許さない状況ですが、「その後」を見越して新しいエネルギーのあり方、新しいライフスタイルも考え始めていくことが必要なのだろうなと、考えています。

ロンドンの公共自転車の借り方ハウツー動画を作りました

昨年夏にロンドンでスタートした公共自転車「サイクルハイヤー」
『バイシクルナビ』本誌の連載でもご紹介をしました。
ブリヂストンサイクルのemetersというサイクルメーターのブログでもご紹介しています

これがようやく12月から利用登録のない観光客などでも使えるようになりました。
ビッグベン、ウェストミンスター寺院、バッキンガム宮殿、ロンドン塔……
人気の観光名所はほとんどがこのサイクルハイヤーの敷設圏内にあるので、
ロンドン観光でこれを使わない手はありません! なんといっても安いし。

基本的には1日(24時間)の利用権が1ポンド(現在約135円)。
この利用権をカード(※)で購入すると、そのカードが24時間利用カードになります。
この24時間の間、1回30分以内なら、何回乗っても無料なのです。

その借り方手順を動画にまとめてみました。
本家サイトにも説明がありますので合わせてご覧ください。



ただし料金上で注意をしなければいけないのは、
1回の利用が連続して30分を超えるとどんどん追加の利用料が加算されることです。
30分を過ぎるとそのまま1時間までプラス1ポンド、1時間半まで4ポンド……と
雪だるま式に大きくなる利用料が支払いをしたカードにチャージされてしまいます。

長く乗りたい場合は、30分弱ごとにステーションに立ち寄って
自転車を交換していけば、追加の料金を抑えることができます。
ただ、自転車を返却してまたすぐに借りたくても、センターが返却を認識するのに
時間がかかるのか、直後だとターミナルにカードを差しても「貸出中です」と
出てしまいます。乗り換えはちょっと時間がかかるのがじれったいですが、
ここは我慢のしどころ。

ロンドンは3月までは雨や曇りの日が多いですが、4月からは徐々に明るい日が
増えてきます。ここから6月までは自転車には最高の気候。
ぜひロンドンに遊びに来て、公共自転車に乗ってみませんか?

※ICチップ付きのクレジットカードでPIN番号が必要になります

もうすぐ日本語版ローンチ!このサービスにご注目

自転車ブームとともに、自転車の盗難も急増しているようです。
ツイッターなどの、悲しそうなオーナーの声に心が痛みます。

日本はママチャリの盗難こそ多かったけれど、
スポーツ自転車は一昔前までは比較的盗まれにくかったことの名残りで
細いワイヤーロックで事足れりとしている人が少なくないですよね。
でもあれはつけていないに等しいということは覚悟の上で。
100円ショップのペンチ1本で切れますから。

決して誇れることではありませんが、そこへ来ると欧米の
自転車盗難事情は、盗るほうも盗られまいとするほうも本格的。
私もロンドンでは、ABUSのDロックと太いチェーンロックの
2本を背負って走っています。重たいけど、仕方ない(><)

そしてここ数年、盗難防止のために急速に広まっているのが、
所有自転車のフレーム番号を登録するwebサービスです。

mybikenumber.comに登録した私のアンカーRFX8。それぞれの自転車にオリジナルなID番号とこのページへのリンクが含まれたQRバーコードがもらえます。無料。

mybikenumber.comに登録した私のアンカーRFX8。それぞれの自転車にオリジナルなID番号とこのページへのリンクが含まれたQRバーコードがもらえます。無料のサービスです。



もういくつかサイトが出てきていますが、私のおすすめは
このmybikenumber.com(マイバイクナンバー・ドットコム)。
自分のアカウントを開き、あとは何台でも自分の自転車を登録できます。
メーカーや色などの特徴のほか、自転車のフレームに刻印されている
フレーム番号(あるいはシールのシリアル番号)を入力します。
それぞれの自転車に対してこのサイト内でユニークなID番号が割り振られます。

万が一盗まれてしまい、中古市場に流れた際、誰かがこのサイトで
フレーム番号を検索してくれれば、登録情報がヒットするというわけです。
盗まれた場合は自分の登録情報に「盗まれた!」という
フラグを立てておけば一目瞭然。サイト内のメッセージ機能で
発見した人から連絡をもらうことができます。

反対に、中古を買う場合にも、買いたい自転車が盗品でないことを
確認することができて安心ということにもなりますよね。

じつはこのサービスが、もうすぐ日本語になって登場します。
世界中を1つのデータベースで運用しているので、高級なフレームが
国外に流れた場合でも、見つかる可能性があるのはイマドキっぽいです。

英語版とドイツ語版はすでにありますのでこれらの言語で行ける方は
今すぐにでも、日本語がいい方はあとちょっとだけお待ちください。

どんどん登録して、泥棒たちが仕事をしにくいようにしていきましょう!

自転車で讃岐うどんの旅

先日、四国と九州に自転車を持って旅行した際、
かねてから憧れていた讃岐うどんを自転車で食べ歩いてきました!

早朝から行列ができるような名店を自転車でハシゴしてきました。

早朝から行列ができるような名店を自転車でハシゴしてきました。



うどんについてのより詳しいことはこちらのブログ
ご参照いただくとして、エコやエシカルがテーマのこちらでは
自転車とレンタカーの比較なぞを……。

全国的にも人気の高い讃岐うどんは、1玉が小さいので、
その気になれば一日に何軒もの味を試すことができます。
そこで、多くのお店を回るうどん好き観光客が多いのですが、
店と店の間隔はかなり離れている上、公共交通機関が
あまり緻密でない土地柄なので、
多くの人はレンタカーで回るそうです。

この日、金比羅山まで足を延ばしたことも含めての
私の走行距離は、67kmでした。

仮にリッター10kmの中小型車でこれを走ったとすると……
消費ガソリンは6.7リットル。
CO2に換算すると、こちらの計算機を使うと、
およそ15kgを出していたはず、ということになります。
日本人は家庭からの排出で一人当たり年間1トン強の
CO2を出しているので、およそ年間の自分の排出量の
1.5%を減らせたことになります!

ちなみに、エコはエコでもエコノミーから考えると……
ガソリン1リットルは香川の街角のガソリンスタンドで133円。
6.7リットル でおよそ900円。

高いなぁと思う昨今ですが、中東から運んできた1リットルが133円と思うとありがたいような気もします。

高いなぁと思う昨今ですが、中東から運んできた1リットルが133円と思うとありがたいとも思えます。



うどんが1玉130〜150円で、私がこの日、
5玉に多少のトッピングをして使ったのがおよそ1000円。

移動距離だけで言えば、なんと、うどんとガソリンの
お財布的燃費はほぼ同じといえるのです!(笑)

し・か・も。
この日の移動距離や速度から、emetersというサイクルメーター
概算で算出してくれた私の消費カロリーは980kcal。

左が移動距離、ボタンを押すと右のように消費カロリー概算などを表示してくれます。

左が移動距離、ボタンを押すと右のように消費カロリー概算などを表示してくれます。



うどん1玉(小さめ)がおよそ200kcalだとすると、
5玉で1000kcal!
エネルギー的にも、走ったのと食べたのがざっくり同じ。
これなら理屈上は太らないということにもなります。
レンタカーなら、こんなにカロリーは使えないので、
食べたうどんはそのまま体のどこかに宿ります。

地球に良くておさいふによくて体によい。
自転車のすばらしさをまさに体現するような
讃岐うどんの旅だったと自己満足している今日この頃です。

しまなみアイランド2009に行ってきました

しまなみ海道といえば、「自転車乗りの聖地」とさえ言われる、
みんな憧れのサイクリングルート。
私もいつか走ってみたいと憧れていたのですが、
ついにそのチャンスが巡ってきました!! わほー!

サイクルモードの「しまなみアイランド2009」ライド
「チャリジェンヌ」というユニットの一員として参加したのです。

チャリジェンヌは、もっと自転車を楽しむ女性を増やしたい! 女性が自転車に入門しやすい環境を整えたい!という思いで集まった女性たちのユニットです。左から絹代さん、伊藤理枝子さん、私、高橋まり子さん、益子直美さん。今回は欠席でしたが、山本美緒さんもメンバーです。

チャリジェンヌは、もっと自転車を楽しむ女性を増やしたい! 女性が自転車に入門しやすい環境を整えたい!という思いで集まった女性たちのユニットです。左から絹代さん、伊藤理枝子さん、私、高橋まり子さん、益子直美さん。今回は欠席でしたが、山本美緒さんもメンバーです。



しまなみ海道。聖地と言われる所以がわかりました。
ほんとうにすばらしいところでした。
感動しまくりでした。

お天気にも恵まれ、青い海と空、重なる島影、
白く輝く橋を眺めながら走っていたら、
150kmなんてむしろあっという間と思えたほど。

地元のボランティアの方がときに風よけになりながら先導してくださいました。エイドステーションやルート上のマーシャルの方も親切で、みなさんとお話したりするのも楽しかった!

地元のボランティアの方がときに風よけになりながら先導してくださいました。エイドステーションやルート上のマーシャルの方も親切で、みなさんとお話したりするのも楽しかった!



折り返し地点の今治に近い来島海峡大橋に登るためのループ橋をチャリジェンヌが下ります。こんな立派なサイクリングロード、そうそうありませんよね。

折り返し地点の今治に近い来島海峡大橋に登るためのループ橋をチャリジェンヌが下ります。こんな立派なサイクリングロード、そうそうありませんよね。



川のように流れる潮や渦潮に声をあげたり、
水底まで見えそうなきれいな浜辺に感動したり。

いただいた食べ物のおいしさにも驚きました。
とれたてのはっさくを白あんとお餅で包んだはっさく大福。
そして、今治のエイドステーションでいただいた鯛めし!

尾道から2つめの島、因島(いんのしま)の名産のはっさくを白あんとみかんの皮入りのお餅でくるんだ「はっさく大福」。はっさくの酸味と白あんが絶妙なハーモニー。

尾道から2つめの島、因島(いんのしま)名産のはっさくを白あんとみかんの皮入りのお餅でくるんだ「はっさく大福」。はっさくの酸味と白あんが絶妙なハーモニー。



いつまでも眺めていたいほどの海の色。「泳ぎたい、泳ぎたい!」とりえっち先生がうるさかったです(笑)。

いつまでも眺めていたいほどの海の色。「泳ぎたい、泳ぎたい!」とりえっち先生がうるさかったです(笑)。



走りやすさ、癒しパワーてんこ盛りの景色、
笑顔でサポートしてくださる地元の方々、瀬戸内の美味……。

「これ、ホノルルセンチュリーライドに匹敵するか、
もしかして凌ぐ勢いの良さじゃない〜?」と走りながらしきりに
叫ぶ伊藤理枝子さん(りえっち先生)に私も大きく同意しました。

このイベントは来年も開かれる予定なので、
ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!

尾道駅のそばのお風呂屋さんであたたまってから新幹線で東京に戻りました。ここの「電気風呂」は強烈! 全身に低周波治療器をかけたような衝撃です。でも疲れが見事にとれましたよ。

尾道駅のそばのお風呂屋さんであたたまってから新幹線で東京に戻りました。ここの「電気風呂」は強烈! 全身に低周波治療器をかけたような衝撃です。でも疲れが見事にとれましたよ。

パリでは着々とツール・ド・フランスの準備が

先日、ロンドンからパリに週末旅をしてきました。ヨーロッパ内は格安航空会社が人気ですが、可能なときはできるだけCO2の少ない旅をしたいので、今回も鉄道のユーロスターをチョイス。折り畳み自転車のブロンプトンも携えて、パリ北駅に着いたらすぐに自転車で左岸に予約したホテルまで走り出すという旅でした。

ちょうどツール・ド・フランスが始まる前週でしたが、ツールのゴール地点、シャンゼリゼではすでに最終日の準備が始まっていました! シャンゼリゼの入り口に当たるコンコルド広場では、3色旗の巨大な天蓋が作られていましたし、シャンゼリゼの両脇には、着々と観客スタンドが組み立てられつつありました。これを見るだけで、もう心拍数が上がってしまいます!

コンコルド広場で着々と進む、ツール・ド・フランス最終日の準備?

コンコルド広場で着々と進む、ツール・ド・フランス最終日の準備?



シャンゼリゼにも、観客スタンドが作られ始めていました。

シャンゼリゼにも、観客スタンドが作られ始めていました。



お土産屋さんの軒先には、黄色や赤水玉のジャージが並んでいるし、この国では自転車レース、とくにツールは一大スポーツイベントなのだなぁと実感した次第です。

いつかはリアル観戦、してみたいですね。そのときも自転車を持って、山岳ステージの上のほうまで自走……無理かなー。

プロフィール

青木陽子(あおきようこ)
編集者/ジャーナリスト

『BICYCLE NAVI』のアニキ分の自動車雑誌『NAVI』、 女性ファッション誌を経て独立、99年女性向けウェブサイト 「Cafeglobe.com」を立ち上げ、初代編集長をつとめる。温暖 化問題に目覚めたのは20年以上前という筋金入りのエコ派 で、9年前から自転車通勤を開始。東京都心をロードバイクで 激走したり、ロンドン郊外で野菜を育てたりの二重生活中。

月別アーカイブ